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今日の努力はだれかの力になる(ノーベルニュース第371号 教室長コラムより)

 「情けは人のためならず」という言葉の意味を知っていますか?、「その人のためにならないから親切にしない方がいい」という意味に誤解されがちです。でも本来の意味はとてもあたたかく、「だれかに親切にすると、そのやさしさがめぐりめぐって自分にも返ってくる」ということです。 もし、友だちが困っているときにあなたがそっと助けてあげると、その友だちはうれしい気持ちになり、今度は別の誰かにやさしくしたくなるかもしれません。こうして、やさしさは次の人へ受け継がれていくのです。このような思いやりが世の中に渡っていくことを「恩送り」といいます。

 この恩送りの考え方は、みんなが今頑張っている勉強や練習にもつながっています。日々の積み重ねはすぐに結果が出ないこともあるでしょう。とはいえ、自分が身につけた知識や経験が、いつかまわりの人を励ましたり支えたりするかもしれません。今日の努力は未来の誰かを助ける力になるのです。

 やさしさも努力も、ゆっくりと広がっていくおくり物です。 今日の小さな一歩が、未来の誰かの笑顔につながる。だからこそ、みんなの頑張りは必ず誰かの力になり、きっと自分自身の未来も明るくしてくれるはずです。これからもあきらめず、いっしょに少しずつ前へ進んでいきましょう。

積み重ね(ノーベルニュース第370号 教室長コラムより)

 計算の復習や反復学習をして経験を積むことは、学習において欠かすことのできない大切な営みです。例えば、大人の目から見ると、「どうして小数のわり算ができないの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。しかし、自分自身の学習をふり返れば、それは数年にわたる積み重ねの結果としてようやく身についた力であることに気づくはずです。

 子どもたちは、2年生で九九を覚え、3年生でわり算の考え方を学びます。4年生になるとわり算の筆算や「小数÷整数」の計算に取り組み、5年生では10倍・100倍、あるいは1/10・1/100といった量の関係を理解し、そのうえで「小数÷小数」の筆算へと進みます。このように、一度にすべてを学習しないのは、段階を踏んで理解を深める必要があるからです。知識を積み上げる過程には時間がかかり、その間に多くの経験を重ねることが不可欠です。できるようになるまでには、何度も練習し、間違いを経験し、試行錯誤を繰り返すことが求められます。これは自動車の運転にも似ています。運転方法を知識として理解していても、実際に運転するという練習をしなければ安全に上手く操作できるようにはなりません。計算もやり方を知っているだけでは力はつきません。自分の手を動かし、丁寧に考えながら取り組むことが、確かな学力を育てる土台となります。

 子どもたちには、手を抜かず誠実に学習に向き合ってほしいです。時間をかけて身につけた力は、その後の学習を支える大きな財産になります。積み重ねの大切さを感じながら、日々の学習に真摯に取り組んでもらえるとうれしいです。

努力がつないだ成長の道(ノーベルニュース第369号 教室長コラムより)

 先日、卒業生のお母様とお会いし、現在のご様子を伺いました。 彼は今、大学4年生となり、先日大学院の試験を受けたとのことでした。レタス栽培に関する研究に取り組み、学会にも参加するなど、学びの幅を大きく広げているようです。

 私が彼の担当になったのは中学2年生で、当時は通知表に「2」がありオール3を下回る成績で、これから学習習慣を鍛えていこうという段階でした。しかし、数学に興味を持ち始め数検にも挑戦するようになってから少しずつ力がつき始めました。

 高校生になると再び学習への意欲に火がつき、定期テスト前には驚くほど集中して取り組んでいました。数学のテストで100点を取り、高3の受験期には通知表の評定平均が「4.7」にまで上昇してその努力が確かな成果として表れました。

 そして彼は県立広島大学へ推薦で進学しました。総合型選抜では惜しくも届かなかったものの、その取り組みは圧巻でした。朝7時から19時まで学校で準備・練習をし、昼休みは食事もとらず練習に没頭。学校が閉まった後は塾に来て、昼の弁当をかき込みながらプレゼンの資料の練り直し、中学生の授業が終わった21時30分から22時30分過ぎまで練習する日々――その姿勢は、まさに「本気」そのものでした。

 大学に進んだ今も、研究に真摯に向き合い、学会に参加するまでに成長していると聞き、当時の努力が今も彼の中で生き続けていることを強く感じました。こうした歩みは、努力を積み重ね続けたからこそ得られた成長です。その姿は今学んでいるみんなにも重ね合わせることができます。今のみんなにも、同じように自分の力を伸ばし、未来を切り拓いていってほしいと心から願っています。そのために、これからも全力で支え、成長へとつながる道を一緒に歩んでいきます。

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