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カテゴリー「nobel information」の検索結果は以下のとおりです。

思い込み(ノーベルニュース第360号 教室長コラムより)

「なんでこんなこともわからんのんか。」

 これは、指導者が口にしてはいけない言葉でしょう。わからないからこそ勉強しているのであり、学んでいる側からすれば、言われたくない、心が傷つく言葉だと感じています。

 私もかつてはこの言葉を口にしていました。自分自身を振り返り、どうしてこの言葉を言ってしまったのかを考えてみると、そこには「こう言えばわかるはずだ」「きっと理解できるはずだ」といった、教える側の思い込みがあったように思います。自分の願望を押しつけてしまい、子どもたちの気持ちに寄り添おうとする姿勢が欠けていたと感じています。

 だからこそ、今の子どもたちには遠慮せずに「わからない」「微妙」「もう一度教えて」といった反応をしてほしいです。わからないと言われても怒ることはまったくありません。私自身、表現を工夫したり何度でも伝え直したりして理解してもらえるよう努めます。

いっしょにわかり合いたい――そんな気持ちで、これからも向き合っていきたいと思っています。

伝え方(ノーベルニュース第359号 教室長コラムより)

 先日、ある先生が「声が小さい」と指摘した場面が印象に残りました。確かに聞き取りづらい状況でした。オンラインだったのでマイクの不調もあったのでしょう。しかし、その言葉の選び方に少し引っかかるものを感じました。

「声が小さい」という表現は、事実を伝えているようでいて、受け手によっては責められているように感じることもあります。その場面を見ながら、ふと「他の言い方もあるのでは」と考えました。

たとえば——

「聞こえづらいのでもう少し大きな声で。」

「もう少し口を大きくあけるイメージで話してみて。」  など

どれも目的は“聞こえるようにする”こと、状況を共有し協力を求める言い方です。こうした表現は相手の気持ちを尊重しながら、必要な改善を促すことができます。

コミュニケーションにおいて、「何を言うか」以上に「どう言うか」が重要だと改めて感じました。もし自分のいらだちをそのまま言葉にしてしまえば、相手との信頼関係にひびが入るかもしれません。逆に少しの配慮があるだけで場の空気はぐっと柔らかくなります。

この出来事は私にとって良い学びの機会となりました。日々の自分の授業の中でも、子どもたちの立場や状況を想像しながら、伝え方に気を配ることを忘れずにいたいと思います。

ノーベルニュース第358号

今月はイベント案内を掲載のため、教室長コラムはお休みさせていただきます。

今月のノーベルニュースはこちらから ⇒ nobelnews202508.pdf

書き順(ノーベルニュース第357号 教室長コラムより)

 近年、漢字を苦手とする生徒が増えているように感じます。それだけでなく、書き順を見て驚かされることも少なくありません。多少の順番の違いなら問題ないとは思いますが、線のパーツを器用につなぎ合わせて独自の方法で完成させるといった例も見受けられます。本当にビックリです。

 そもそも漢字の書き順は、単なる「決まりごと」ではなく、読み書きの力や筆運びの美しさに直結する重要な要素です。正しい順序で書けば、書きやすくなり、形のバランスも整いやすく読みやすさが向上します。また、同じ形の漢字は、同じ書き順で書くため記憶にも定着しやすく、効率的な学習にもつながります。

 もちろん、「書き順は関係ない」という意見もあります。しかし、私は20年以上の指導経験の中で、書き順がめちゃくちゃで学力が高かった生徒に一度も出会ったことはないです。人それぞれのとらえ方はあると思いますが、漢字の習得に苦手意識を持つ生徒には、まず書き順を守ることから指導したいと考えています。

叱る目的(ノーベルニュース第356号 教室長コラムより)

   子どもたちの行動を見ていると、ついつい叱りたくなる場面があります。注意をすると言い訳が返ってきて、つい感情的になりそうです。しかし、怒りに任せ感情をぶつけるのは避けないといけないことです。


 そもそも叱る目的とは何でしょうか?調べてみると「相手の行動を正し、よりよい成長や関係性を築くこと」とあります。つまり、ルールやマナーを守るために誤った行動を指摘し、望ましい振る舞いへと導くこと、そして正しい価値観や善悪の判断を教えることといえるでしょう。ただ、実際の場面を目にすると、怒りの感情が混じり目的を見失ってしまっている気がします。特に最近は、周囲の人が不快な思いをしていることも多いため、みんなの前で叱ることに難しさがあります。とはいえ、叱ってはいけないというわけではありません。重要なのは、目的を達成するために「諭す」「説得する」といった他の選択肢も考えることで、叱ることは1つの方法に過ぎない、と思います。

   𠮟る一辺倒では相手に気持ちは伝わりません。私は、叱ることを含め、行動改善を促す最も効果的な方法を常に模索しながら指導をしていきたいと考えています。

恥(ノーベルニュース第355号 教室長コラムより)

 『恥』~自分の成長のカギとなる気持ち~

 昔アンパンマンミュージアムに行ったときに作者のやなせたかしさんの「三かく主義(絵を描く、詩を書く、恥をかく)」を知り感銘を受けました。恥との向き合い方の大切さを感じた瞬間でした。

 恥は場合によっては行動をためらわせる気持ちですが、向き合い方によっては自分の成長のチャンスともなります。恥を感じたとき、周囲の目を気にしすぎているのか、それとも本当に改善が必要な行動だったのかと、その原因を冷静に見つけることが大切です。そして、恥を恐れて挑戦を避けるのではなく、学びの機会と考えて、次に活かす姿勢を持つことが大事です。人生経験が長くなれば「恥」をかいたことを笑い話のネタにすることもできますが、なかなかそうはできないものです。私はかいた恥は授業内で積極的に公開し、その笑いを共有したいと思う派です。伝えずにはいられないので、ちょっと変わり者かもしれません。

 過度な恥は自己否定につながりますが、適度な恥は人格を磨く教訓となります。恥をただ隠すのではなく、受け止め、乗り越えて、より豊かな人間関係と成長を築くことにつなげてほしいと思います。

わからないことは・・・(ノーベルニュース第354号 教室長コラムより)

 新学期が始まり、新たな学年での授業がスタートしました。「ついていけるかな」「大丈夫かな」などいろいろ心配になる面もあるでしょう。そもそも授業をしっかり聞いてその場で100%理解できる人はそんなにいません。大事なことは100%に近づけるために努力することです。予習・復習などいろいろ方法はあるでしょう。

 もう1つお伝えしたいことは「わからないことは恥ではない」ということです。これまで“わからないと思われたくない”とかくしたりごまかしたりする生徒を何人も見てきました。勉強ってそもそも知らないことを学ぶもので、わからなくて当然です。自分で努力しても限界があるので、みなさんは塾に来ているのだと思っています。塾はわかるようになるためなので、遠慮なくわからないところを見せてください。わからないと伝えることは大事です。そしていっしょにがんばって“わかる”と“できる”を増やし、喜びをシェアしていきましょう。

刺さった一言(ノーベルニュース第353号 教室長コラムより)

下の写真は、15年前に中1から通ってくれた生徒が、中学部を卒業する最後の日にホワイトボードに書き残してくれたメッセージです。

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何気ないメッセージですが、年々この言葉が心に刺さるようになりました。そして、つい先日、また心に刺さる一言がありました。

 先月、教室の入口にある小さな観葉植物を新しくしました。それを見たある小6の女の子が冗談半分で「(私と同じ名前の)さとし」と名付けました。そして、他の小6の何人かの女の子が

「さとし、バイバイ」「さとし、がんばれよ」

などしばらく話かけていました。その中で、この春県外への引っ越しのために卒業する女の子がさりげなく言った言葉が一番心に刺さりました。

「さとし、長生きしろよ。」

もっと頑張ろうと思います。

事実(ノーベルニュース第352号 教室長コラムより)

 テストに向けて勉強したけどできなかったという経験はみなさんあるのではないでしょうか。

 例えば、英単語を2時間勉強したけど、テストでは思うように書けず基準点まで届かなかったとしましょう。そのとき「勉強したけどクリアできなかった」と思いますよね。場合によっては“がんばったけど無理だった、やっぱ頭が悪いんだ”とネガティブな方向に気持ちがいく人もいるかもしれません。

 でも、ここで考えてほしいことがあります。それは「勉強したけどクリアできなかった」の間にある言葉です。正確には「勉強をした。だけど覚えきれていなかったからクリアできなかった。」ではないでしょうか。つまり、単語が覚えていればクリアできていたわけで、勉強をがんばったという事実に変わりはありません。

 だから、がんばった事実に自信をもってOKなんです。その上で、結果を変えるために勉強のしかたや学習時間を改めればいいんです。事実を否定せず、常に改善し、結果を追い求めながら努力を続けていくことが大切であると思います。

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