積み重ね(ノーベルニュース第370号 教室長コラムより)
- 2026/08/10 22:58
- カテゴリー:nobel information
計算の復習や反復学習をして経験を積むことは、学習において欠かすことのできない大切な営みです。例えば、大人の目から見ると、「どうして小数のわり算ができないの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。しかし、自分自身の学習をふり返れば、それは数年にわたる積み重ねの結果としてようやく身についた力であることに気づくはずです。
子どもたちは、2年生で九九を覚え、3年生でわり算の考え方を学びます。4年生になるとわり算の筆算や「小数÷整数」の計算に取り組み、5年生では10倍・100倍、あるいは1/10・1/100といった量の関係を理解し、そのうえで「小数÷小数」の筆算へと進みます。このように、一度にすべてを学習しないのは、段階を踏んで理解を深める必要があるからです。知識を積み上げる過程には時間がかかり、その間に多くの経験を重ねることが不可欠です。できるようになるまでには、何度も練習し、間違いを経験し、試行錯誤を繰り返すことが求められます。これは自動車の運転にも似ています。運転方法を知識として理解していても、実際に運転するという練習をしなければ安全に上手く操作できるようにはなりません。計算もやり方を知っているだけでは力はつきません。自分の手を動かし、丁寧に考えながら取り組むことが、確かな学力を育てる土台となります。
子どもたちには、手を抜かず誠実に学習に向き合ってほしいです。時間をかけて身につけた力は、その後の学習を支える大きな財産になります。積み重ねの大切さを感じながら、日々の学習に真摯に取り組んでもらえるとうれしいです。


