苦い思い出(ノーベルニュース第317号 教室長コラムより)
- 2022/03/19 21:01
- カテゴリー:nobel information
3月15日に公立高校入試の合格発表があり、無事“全員合格する”ことができました!西条中央教室に赴任し4回目の受験生でした。4年連続公立高校入試全員合格、私がノーベル職員になって直接指導した生徒は14年連続全員合格となりました。しかしながら過去すべて全員合格だったというわけでもありません。中学入試や大学入試において、第一志望校に合格させてあげることができなっかたことがあります。そして、高校入試においては、15年前、入社1年目に個別指導で担当した生徒を合格させられなかった苦い思い出があります。
本人はA高校に行きたい、しかし内申点も模試の偏差値も足らない、B高校を勧めると本人は頑なに拒否、その理由は「兄が通っている」「自分を馬鹿にする女子が行く」というものでした。高校に行けば接点が薄くなること、B高校でも自分が将来やりたいことを実現する道に十分つながっていること、充実した高校生活を過ごせることなどを何度も説得しました。直前の懇談ではお母様と2日間にわたって4時間近く懇談をしました。しかしながら本人とお母様の意志を変えることはできず、そのまま受験し結果は不合格でした。家庭訪問した際、お母様から「先生の言う通りでした。こんなにショックを受けるものだと思いませんでした。」とおっしゃられたことを今もはっきりと覚えています。この生徒は私立高校へ進学しましたが、私が後悔していることは、合格のために志望校を変えることを勧めることばかりで、本人の気持ちを応援していなかったことです。私の指導が響いていなかったことはまったく宿題をしてこない姿勢に表れていました。その姿勢を変えられなかった指導力不足を痛感しました。
この経験から生徒・保護者様の気持ちに応えていくために「今のままでよいのか」と日々自問自答を繰り返しています。そして、16年目の生徒の受験が始まりました。全員合格を目指して今から取り組んでいく決意を新たにしたところです!