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成功体験と失敗経験(ノーベルニュース第325号 教室長コラムより)

 自信を持つために必要なことは何か?その答えの1つは成功体験でしょう。「○○ができるようになった」という経験は自信につながります。成功体験は自信には欠かせない要素です。しかし、どんな成功体験でもいいというわけではありません。

 例えば、2ケタ×2ケタのかけ算が苦手な生徒がいたとしましょう。何度やってもなかなかうまくいかない、なんとか自信をつけたい…。そんな気持ちから、ひたすら九九に取り組んで完璧にできるようにする。そして、‟これでかけ算は大丈夫”と信じ、2ケタ×2ケタの計算のテストを受ける…。これでいい結果が得られるでしょうか。答えはNoですよね。自信を持つためにできるところだけをやっても成果は出ないのです。自信と実力をつけるためにまず必要なこと、それは失敗を経験することです。“失敗=ダメ”ではありません。失敗から“弱点を見つけること”“原因(悪いクセ)を確認すること”“解決方法を見出すこと”ができます。探っていくと本当にいろんなことが見えてきます。塾では、間違った問題は原因をいっしょにシェアし、できるようになるまでの過程を確認しています。そうすることで、今の課題が明確になり、目標が達成できるようになると思っています。

 実力をつけるためには、できる問題ばかりをやらず、困難な問題に果敢にチャレンジしていくことが大切です。チャレンジが自分の成長の始まりです。さあ、みなさん、まずはやってみましょう!

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