ごめんなさいが言えますか?(ノーベルニュース第362号 教室長コラムより)
- 2025/12/10 23:52
- カテゴリー:nobel information
人に迷惑をかけても「ごめんなさい」と言えない人がいると感じたことが何度かあります。
「ごめんなさい」という言葉は、相手を思いやる気持ちから自然に生まれるものです。私は、失礼なことをされても相手に謝罪を強制し、「ごめんなさい」と言ってもらおうとは思いません。強制してしまえば、それは自分がただその言葉を引き出したいだけの、自己満足なエゴになってしまう気がするからです。
大切なのは、自発的に「ごめんなさい」が出てくることです。そのためには、自分が間違えたことや、相手に迷惑をかけてしまったことを認識し、申し訳ないと感じる心が必要です。最近は、その認識がうまくできていない人もいるのかもしれません。もしそうであれば、失礼な行為やモラルに反する態度を言葉や行動で伝えて教えることも指導者の役割だと思います。
ただし一方で、「ごめんなさい」と言えばすべて許される、あるいはその場を逃れられるという考え方は間違っています。その場しのぎの言い訳は見苦しいものです。大切なのは、素直で謙虚な心を持ち、相手を敬う姿勢だと思います。


