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「3年になったら頑張る!」 (NOBEL NEWS 341号)

 中学校や高校で「3年生になったら、または、3年で部活を引退したら受験のための勉強を頑張る」という努力の仕方があります。進学の仕方にもよりますが、個人的にはお勧めしていません。

 中学校でいうと、公立高校入試の内申点評価は基本的に、1年生が「1」2年生が「1」3年生が「3」の割合なので、3年生で多くの内申点を取れば1・2年生分を挽回できるかもしれません。しかし、1・2年生であまり勉強に力を入れずに3年生で高い内申点をとれる実力がついているでしょうか(難しいと思います)。さらに、内申点獲得のために定期試験向けの勉強もしつつ、当日の筆記試験で合否が決まる私立高校入試や当日の筆記試験の割合が高くなった(基本6割)公立高校入試に向け、1・2年生の復習もしなくてはいけません。1・2年生であまり勉強していなかった場合にはかなりの労を要します。以上より「3年生で内申をたくさんとれるよう、1・2年生で勉強の仕方を習得する」「3年生になって1・2年生の復習をしやすいよう、1・2年生の内容をしっかり学習する」が理想かと思います。

 高校については、先にお送りした(塾生のご家庭)資料にあるように、評定(中学でいう内申です)が高校3年生の1学期までで決まるので、総合型選抜や推薦が選択肢にあるならば高1からの頑張りは必須です。評定を用いずに実力だけでの受験をする場合でも、競争相手は全国に及び、また、自分が通う学校よりも学力レベルが高い学校の生徒も含まれるため、普段から努力していなければ実力差は開くばかりです。そして、必ずしも通っている学校での学習や課題で受験に向けての学習が十分とは限らないので、学習塾でなど、学校外での学習が必要になることもあります。さらに、高校では中学校よりも難しい内容を扱うため、努力を続けた場合とそうでなかった場合の差は中学校の時以上に大きくなると考えられます。「どんな入試形態にも対応できるよう、高校1年生の初めから頑張る」が良いと思います。

 そして、中学生・高校生共に、今回書いた内容を「知っておく」ことは上にあげた理想の勉強をする際の心の支えになります。将来の夢・志が明確な場合はより良いです。頑張っていると疲れることもあり、迷いや不安が出てくることもあります。そんな時に「○○のために頑張っている」があれば必ず助けになると思います。

 

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↓「どんなもんだい!?」 問題と解答 

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